私たちは、放課後の時間だけでなく、お子さまが日中を過ごす“集団生活の場”でも安心して過ごせるように支援したいと考えています。
その思いを形にするため「保育所等訪問支援」を行うことになりました。
この支援は、保育所や幼稚園、学校などに専門のスタッフが訪問し、お子さまの特性や課題に応じた支援を行う福祉サービスです。
2012年の制度改正により新たに位置づけられた、比較的新しい支援ですが、今とても注目されています。

対象は、学校や保育園などの集団の中での過ごし方に不安があるお子さまです。
たとえば──
- 集団の中で落ち着いて座ることが難しい
- お友達とのやりとりがうまくいかない
- 感覚の過敏さやこだわりが強く、活動に参加しにくい
- 指示の聞き取りや、流れの理解が難しい
- 急な予定変更に強く反応してしまう
など、「生活や学びの場で少し困りごとがある」という状態であれば、診断がなくても対象になる場合があります。
※受給者証が必要です。利用に関するご相談も随時受け付けております。
サービス提供時間

保育所等訪問支援の提供時間は、9:30〜12:30の間で調整させていただきます。
訪問する曜日や時間帯は、
- お子さまの特性や課題
- 学校や園での過ごし方・スケジュール
- 保護者さまのご希望
をもとに、ご家庭・学校・事業所の三者で相談しながら決めていきます。
たとえば
- 苦手な授業(図工・音楽・体育など)や活動がある時間帯だけの訪問
- 行事(運動会・参観・発表会など)の直前や当日に合わせた一時的な支援
- 新学期・学年初めなどの不安定になりやすい時期だけの訪問
など、柔軟に対応いたします。
また、支援の回数や頻度も、月1回からスタートして様子を見るなど、段階的に調整可能です。
負担額について
令和元年10月から満3歳以上6歳未満のお子様は無償です。

負担については上限があります。
世帯年収890万円以下であれば上限は4600円となります。
詳しくはお問合せください。
訪問先について
訪問先は、お子さまが集団生活を送っている場です。
例としては、
保育所(認可・認可外を問わず)
幼稚園・認定こども園
小学校・中学校・高校(特別支援学級含む)
放課後児童健全育成事業(学童)
など
現場の先生方と連携しながら、支援の輪を広げていきます。

どんなことをするの?
お子さまへの直接支援
- 集団の中で安心して活動できるよう、必要に応じた声かけやサポート
- 活動参加のための視覚的な補助や、構造化された環境の調整
- 感覚の過敏さ・行動パターンへの理解と関わり
- 発達段階に合わせた関わり方やことばの使い方の工夫 など
先生方への支援(間接支援)
- 「どう関われば伝わるか」「困ったときどう対応するか」を、専門的な視点からお伝えします
- 保育や授業を妨げない形で、さりげなく・実践的に助言します
- お子さまの良いところ・伸びている力を一緒に見つけます
ご家庭へのフィードバック
ご希望があれば、ご家庭での関わり方のポイントなども一緒に考えます
訪問後は、保護者の方へその日の様子や、学校・園での姿を丁寧にご報告します
もう一つのチームとして

保育所等訪問支援は、家庭・学校・事業所、それぞれの“点”を、
お子さまを中心に“線”で結ぶ支援です。
私たちは、「第2の家族」であると同時に、「お子さまの育ちを支えるチームの一員」として、
ご家庭と先生方と協力してお子様をサポートしていきます。
「集団生活が苦手かもしれない」
「園や学校での様子が見えづらい」
「どう支援していいか、誰に相談すればいいかわからない」
そんなときは、どうか一人で抱えず、お気軽にご相談ください。
お子さまが安心して、今を楽しみながら、自分らしく育っていけるように。
そのための一歩を私たちにも手伝わせてください。