放課後等デイサービスとは

小学生・中学生・高校生など、6歳から18歳までの就学児童・生徒が利用できる福祉サービスです。
 学校が終わったあとや、夏休み・冬休みなどの長期休暇中に通うことができ、ひとりひとりの発達や特性に合わせた
「療育(=成長をサポートするかかわり)」を提供します。
 内容は、社会性やコミュニケーション力を育てる活動学習のサポートや個別課題への取り組み自立に向けた生活スキルの練習など、多岐にわたります。「放課後の居場所」でありながら、「将来につながる力」を育てる場所です。ご家庭と学校、地域とつながりながら、お子さまの可能性を一緒に広げていきます。

対象になる方
6歳〜18歳の就学児童・生徒(小学生・中学生・高校生)で、受給者証をお持ちの方※療育手帳をお持ちでないお子さまもご利用いただけます。※発達の気になるお子さまや、支援が必要かもしれないと感じておられる場合でも、まずはお気軽にご相談ください。

私たちは、お子さま一人ひとりの個性や特性に寄り添いながら、「今、困っていること」だけでなく、「未来」を大切にした療育を行っています。

5つの柱
私たちの療育プログラムは、次の5つの柱を大切にしています。
1. 運動療育 身体を動かすことで感覚を育て、心と体のバランスを整えます。
2. 個別学習(SST・課題対応) ソーシャルスキルトレーニングや個別課題を通じて、対人スキルや集中力を育てます。
3. 作業療育 道具を使った活動や手作業を通して、達成感と集中力を育みます。
4. 食育(農耕体験) 畑仕事や食材づくりを通じて、食への興味と命のつながりを学びます。
5. 多彩な行事 季節のイベントや外出などの体験活動で、社会性や協調性を育てます。

ご利用料金につきまして

サービス利用料の1割をご負担いただきますが、負担につきましては上限があります。世帯年収890万円以下であれば上限は4600円となります。
上限とは別に1回あたり150円の実費をいただいています。
詳しくはこちらまで

~13:00
教材・企画準備等

14:00
お迎え。受け入れ

各在籍校までお迎えに伺います。
このとき、学校の先生からその日の様子をうかがい、お子さまの体調や気持ちの変化に気づけるよう心がけています。言葉で表現することが難しいお子さまもおられるため、ご家庭・学校・事業所の情報をつなぐ連携を大切にしています。
※保護者様の許可があれば、当事業所での様子も学校へお伝えします。

15:00
PEACEに到着

到着後すぐに検温を行い、体調を確認します。
送迎を担当した職員が、健康状態や表情・行動の様子を支援スタッフに引き継ぎます。
※発熱が確認された場合はご家庭へ連絡し、別室で静養していただきます。

15:30
おやつを食べます。

みんなであいさつをしてから、おやつの時間です。
子どもにとって、楽しみな時間であると同時に、食育・感覚統合・健康観察の視点を大切にした支援の一環として位置づけています。
温度・色・食感の違いに気づけるか、食べる順番や好き嫌いの背景を探ったりと、個々の感覚の特性を職員が把握する重要な場面でもあります。
また、食事の様子には、疲労感・情緒の状態・睡眠や体調の影響が表れることも多く、その日の身体的健康だけでなく、精神的健康を読み取る機会にもなります。

アレルギーや食の好みにもできる限り対応しながら、安心して「食べる」ことを楽しめる環境づくりを心がけています。必要に応じて、調理活動や野菜の収穫体験(農耕)とつなげた“食育”の時間にも発展させています。

16:00 学習 個別課題

課題別学習(基礎学習・SST・作業練習・感覚統合など)表現活動・創作活動・外出支援・お買い物練習 など
お子さまの年齢や課題に合わせて、個別の支援プログラムを組み立てています。

16:05 始まりの会
ウォーキングエクササイズ活動の前に、気持ちと体を整える時間です。
この時間は、その後のスケジュールを全体で確認し、見通しを持って安心して活動に臨めるようサポートします。
「次に何をするのか」が明確であることは、発達に特性のあるお子さまたちにとって、安心と自信につながる大切な手がかりです。
また、ウォーキングやリズム体操などの軽い運動を通じて体を目覚めさせ、注意力や身体の感覚を調整する役割もあります。
特に、自閉症やADHDのお子さまにとって、こうした予測可能な動き・リズムある活動は、気持ちの切り替えや行動の安定にも効果的です。
さあ、これからやってみよう」と気持ちを向ける準備の時間として、日々丁寧に取り組んでいます。

16:15 運動療育・作業療育・機能訓練
この時間は、発達に特性のあるお子さま一人ひとりが「わかる」「できる」「やってみたい」を実感することを目指す
個別性の高い療育の時間です。
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さまには視覚的な構造化や見通しを持った支援を、
ADHDのお子さまには集中しやすい環境と適切な切り替え支援を、
SLDのお子さまには得意な感覚経路を活かした提示方法を用いて、「どう伝えれば伝わるか」「どうすれば取り組めるか」を細やかに調整しています。

他にも 
運動療育
ラダー・マット・ヨガ・リズム運動などを通して、体幹やバランス、感覚統合を育てる活動を実施。姿勢の崩れや不自然な動きなどがないか確認し、将来の強度行動障害に発展しないための身体づくりを行います。
作業療育・家事トレーニング木工や農耕、創作、おやつ作り・調理
といった実生活や就労に結びつく活動も行い、「手で形をつくる」体験から達成感・集中力・自己肯定感を育てます。

できることを増やし、できそうなことに挑戦し、できなかったことにも、やがてたどり着くように
積み重ねから生まれる「できた!」の瞬間をたくさん作れるように。
そして、自己肯定感と“次の一歩”につなげる支援を大切にしたいと思っています。
PEACEでの学びは、単なる学力ではなく、生きる力・働く力・人と関わる力を育てるための土台です。

ご家庭・学校との連携を大切にしています。

私たちは、ご家庭・学校・デイサービスがつながることが、子どもの成長を支える鍵だと考えています。
連絡帳では写真も活用し、活動の様子や小さな成長が伝わるよう工夫しています。
「何ができるようになったか」「今どんなことに取り組んでいるか」を共有することで、支援に一貫性が生まれます。
大切なお子さまの人生の一部をお預かりしているという思いで、私たちは日々の療育に向き合っています。